脳神経外科
当科の特長

当科は、脳神経外科専門医4名が在籍し、そのうち1名が脳神経血管内治療指導医及び脳卒中専門医、1名がてんかん学会専門医であり、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)や頭部外傷、てんかんを中心に、24時間365日体制で脳疾患に対する救急対応を行っております。また、歩行障害・認知症・尿失禁などの症状で発症し、「治療で改善できる認知症」として注目されている正常圧水頭症の治療を北海道内で最も行っている病院の一つです。
2024年4月より脳神経血管内治療専門医が常勤となり、これまでは地域外での治療や、他地域からの医師の応援が必要であった脳血管内治療が可能となりました。脳血管内治療とは、脳血管疾患に対しカテーテルを用いて行う治療であり、開頭する必要がないため、大きな傷跡を残すことがなく、身体への負担が少ない低侵襲な治療法です。
また、近年は急性期の脳梗塞に対する治療が劇的に変化してきており、脳血管内治療により脳の動脈に詰まった血栓を取り除くことで、大きな後遺症を残さず回復することができるようになってきております。ただ、早期発見と早期治療が大事であり、言葉がうまく出てこない、手足が急に動かなくなった、といった症状が出現した場合は、一刻も早く受診するようにしてください。

    医師紹介
    院長
    貝嶋 光信
    出身・専門等
    • 鹿児島大医S51卒
    • 脳血管障害
    • 日本脳神経外科学会専門医
    副院長
    内田 和希
    出身・専門等
    • 旭川医大H13卒
    • 日本脳神経外科学会専門医・指導医
    • 日本脳神経血管内治療学会認定専門医・指導医
    • 日本脳卒中学会認定専門医・指導医
    診療部長
    福田 博
    出身・専門等
    • 旭川医大S54卒
    • 脳神経外科全般、てんかんの外科
    • 日本脳神経外科学会専門医
    • 日本てんかん学会専門医
    部長
    山本 和秀
    出身・専門等
    • 旭川医大H1年卒
    • 旭川医大大学院H5卒
    • 脳神経外科全般
    • 日本脳神経外科学会専門医

    主な治療対象
    分類 疾患名
    脳・脊髄腫瘍
    • 種々の頭蓋内、脊椎管内の腫瘍
    脳血管障害(脳卒中)
    • クモ膜下出血・脳出血・脳梗塞・一過性脳虚血発作
    頭部外傷
    • 頭蓋骨骨折・外傷性頭蓋内出血・脳挫傷・脳振盪・慢性硬膜下血腫
    頚椎・頚髄外傷
    • 外傷性頚髄損傷
    中枢神経感染症
    • 脳炎・脳膿瘍
    機能的な疾患
    • てんかん・不随意運動
    先天性の疾患
    • 水頭症・髄膜瘤
    加齢に伴う疾患
    • 特発性正常圧水頭症

    治療実績
    2023年度
    • 入院患者:346名

      救急搬送からの入院:271件

      症状内訳
      • 脳梗塞
      • 脳出血
      • くも膜下出血
      • 脳卒中
      • 外傷
      • てんかん
      • 水頭症(正常圧水頭症)
      • めまい症
      • 脊椎疾患
    • 手術例:100例
      症例内訳
      • 脳動脈瘤クリッピング術
      • 脳動静脈摘出術
      • 水頭症手術
      • 開頭血腫除去術
      • 頸動脈ステント留置術
      • 頸動脈内膜剥離術
      • 脳腫瘍摘出術
      • 微小血管神経減圧術
      • てんかん手術
      • 頭蓋形成術
      • 穿頭ドレナージ術
      • 気管切開術