脳卒中について

脳卒中とは、脳の血管に障害が起きることで生じる疾患であり、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳内の細い血管が破れて出血する「脳出血」、脳の血管に生じた脳動脈瘤(コブ)が破れて出血する「くも膜下出血」などがあります。突然、片方の手足が動かなくなったり、言葉が出てこなくなったり、呂律が回らなくなったり、激しい頭痛や嘔吐が出現したりするため、予見することが困難です。

脳卒中を含む脳血管疾患は、1980年までわが国における死因の第1位でしたが、医療の進歩などで死亡率は低下してきており、2022年の厚生労働省の人口動態統計では、第4位(1位:悪性新生物、2位:心疾患、3位:老衰)となっております。しかし、2022年の厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日常生活のほぼすべてに介助が必要(要介護4)となったり、寝たきり(要介護5)となる原因の第1位となっております。

脳卒中の予防には、生活習慣の改善が重要であり、塩分を控えた食事、適度な運動、禁煙、体重管理などが大事になります。また、特に血圧管理が重要であり、一般的には「130/80mmHg未満」が目標値とされております。生活習慣の改善にもかかわらず血圧が高いようであれば、内科受診をお勧めいたします。

もしも脳卒中が起きてしまった場合、早期発見・早期治療が大事になってきます。当院では、脳卒中に対する治療を積極的に行っており、内科的治療、外科手術、脳血管内治療のいずれに対しても対応可能です。脳卒中の早期発見の合言葉として「BE-FAST」が提唱されております。

  • B (Balance バランス):突然のふらつき、立てない
  • E (Eyes 目):突然視野の半分が欠ける、ものが二重に見える、見えなくなる
  • F (Face 顔):顔の片側がゆがむ、下がる
  • A (Arms 腕):片方の腕に力が入らない
  • S (Speech 言葉):言葉がもつれる、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
  • T (Time 時間):すぐに119番(救急車)を呼ぶ

いずれか一つでも症状がみられたら、迷わず救急車を呼ぶことが、救命・予後改善のカギとなってきます。